通電アクチュエータ
通電アクチュエータ用TTRワイヤについて
NT-TTRワイヤは、一定荷重を負荷しつつ温度を変化させると、マルテンサイト相とオーステナイト相の間の変態により、ワイヤ自体が伸び縮みします。更に、このワイヤは電気抵抗値が高いために、通電により自己発熱するため、容易に加熱できます。このため、下図に示すように、電流のOn・Offにより、アクチュエ―ターとして駆動させることができます。
NT-TTRワイヤのメリットは、次のようなところにあります。
・ワイヤに通電させるだけで動作可能 →小型軽量、構造簡素、低コスト
・軽量でも高出力
・通電量によって力や動作速度を制御可能
・動作音がほとんどなく、動きが滑らか
ワイヤラインアップとその特性
定荷重試験におけるひずみ 温度曲線
電流量による作動ひずみの変化(室温、負荷応力200MPa)
*下記データは、弊社試験機による実測値であり、作動電流・時間、ひずみ等は、環境温度・空気の流れ等により変化します。
Af,Mf 温度に及ぼす負荷応力の影響
温度サイクルによるひずみの劣化
当社製品のご紹介
●セーフティロック機能のためのアクチュエータ
セーフティロック機能(フィルムがセットされてから巻き戻しが完了されるまで、裏ブタが開かぬよう開閉機構部にロックをする)のためのアクチュエータとして世界で最初にNT-H7-TTRワイヤーが採用されました。
●小型化に貢献するアクチュエータ
この製品は、使いやすさの追求により、軽量化と小型化が図られるとともに、世界最長の約130時間連続再生が実現されました。磁気ヘッドの昇降機構にの駆動源となるアクチュエータにNT-H7-TTRワイヤが採用され、省スペース&シンプルな構造が達成されました。