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ハートバルブ
ハートバルブ について
Ni-Tiチューブが生体心臓弁を支えるフレームに使われています。網状にカットしたNi-Tiフレームが生体弁を支えます。外科的な手術で使う人工心臓弁、革新的な TAVI (大動脈弁置換術、 Transcatheter Aortic Valve Implantation)で使われる心臓弁フレームにも採用されています。
これらのデバイスにより、心臓弁の狭窄と、弁の閉じ方が不完全なために血液が逆流するのを防ぎます。大動脈弁からスタート、他の心臓弁も開発が進んでいます。
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TAVIのモデル図
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外科的ハートバルブフレーム
当社製品のご紹介
●チューブ
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ハートバルブフレーム用には、6~12mmの比較的おおきな外径のNi-Tiチューブが要求されます。
心臓は4つの弁を持っていて、従来は外科的な開胸手術で治療されていました。近年は、カテーテルを通して、太ももの付け根の血管、あるいは肋骨間に小さな切開を作り、そこからカテーテルを通して、カテーテル内に畳み込んだ人工心臓弁を投入、設置します。
開胸をせずにできるようになったため高齢の患者さんでも手術を受けることができるようになりました。
元々は、Co-Crのフレームをバルーンで広げて設置していましたが、Ni-Ti製のフレームを自己拡張させるデバイスも増えてきています。
古河テクノマテリアルでは、下図の範囲のNi-Tiチューブ製造が可能です。大きな口径のチューブは、真円度や同芯度の制御が難しさを克服し、ASTM F 2633で規定される要求を十分に満足します。
こちらも、Web在庫があります。RR(Rapid Response)サービスも対応可能です。お問い合わせ先にご要望をお送りください。
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●Co-Cr チューブ
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高品質な自社溶解によるCo-Cr チューブを製造いたします。バルーン拡張型の冠動脈ステントに多く使われています。合金はASTM F 90準拠。Ni-Tiチューブ製造の経験を生かして、高寸法精度のチューブを提供します。