Cu系形状記憶合金
6. Cu系形状記憶合金
形状記憶効果はこれまで、多くの合金系で見出されており、銅系合金でもCu-Al-Niなどで盛んに研究が行わたが、加工性に乏しく、形状記憶特性も十分でなかった。前述のように現在実用化されている主な形状記憶合金は,Ni-Ti合金のみという状況だった。
東北大学殿が開発した加工性が良好なCu-Al-Mn形状記憶合金について、古河テクノマテリアルは東北大学殿と共同で、優れた超弾性特性の発現と粒界破壊を抑制する製造技術の開発してきた。Cu-Al-Mn合金は、Ni-Ti合金では困難な板材、箔等の加工が可能なため,新たな分野の開発が期待されている。